万能に見える100均ブックエンドですが、構造的制約や設置環境による注意点も存在します。第1に確認すべきは、エッジ(切断面)の仕上げです。110円という製造原価の制約上、高価格帯の事務機メーカー品に比べて端面の面取り加工が甘いロットが稀に混入しています。特に漆塗りの家具やデリケートな化粧合板の棚に直接設置して引きずると、木面に修復不可能な傷をつけてしまう危険性があります。接地底面には、同じく100均で調達可能なシリコンシールやフェルトシートを貼付して緩衝措置を講じるのが賢明です。
第2の留意点は、水回りと結露による錆(サビ)の発生です。スチール製品の多くは防錆塗装が施されていますが、冷蔵庫やシンク下などの高湿度環境で長期間使用し、表面に細かな擦り傷が生じると、そこから酸化が進行して赤錆が発生します。付着した錆が食品パッケージや引き出し底面に色移りするリスクを回避するため、結露が激しい野菜室などでは樹脂コーティングされたモデルを選ぶか、ポリプロピレン製の仕切りスタンドを選択するのが適切なリスク管理と言えます。