中央公園の代名詞といえば、世界的建築家・伊東豊雄氏が設計した「体験学習施設 ぐりんぐりん」です。うねる丘のような曲面コンクリートと屋上緑化が一体となったこの建造物は、オープン以来、福岡のランドスケープデザインの頂点として君臨してきました。
地元住民が最も懸念していた「象徴的景観の破壊」については、計画上明確に否定されています。今回のプロジェクトは既存の優れた都市景観を壊すスクラップ・アンド・ビルドではなく、保全と拡張を両立させる「リジェネラティブ(再生型)整備」が基本軸です。
「ぐりんぐりん」周辺の温室・植物展示ゾーンでは動線の最適化が図られ、親子連れがより安全に植物生態に触れられる体験学習プログラムの拡張が計画されています。また、年間を通じて市民に愛されている修景池周囲のウッドデッキや、開放感あふれる芝生広場については、芝の傷みを防ぐローテーション管理システムの導入や、日陰を生み出すパーゴラ・シェルターの増設が盛り込まれています。