観光色の強い複合施設が陥りがちな地域社会からの遊離を、ぷらっとみなと市場は巧みに回避している。その最大の要因は、屋外に設けられた特設広場を中心とした年間を通じた地域密着イベントの存在である。
地元紙の報道によれば、毎年2月上旬の節分期には特設広場で恒例の豆まき大会が開催され、多くの家族連れが福を求めて集い賑わいを見せる。また、年末になると様相は一変する。12月30日前後には「正月食材」を求める市民が早朝からどっと押し寄せ、タラバガニ、毛ガニ、新巻鮭、筋子などの特売コーナーに長蛇の列ができる。地元住民にとって、ここは単なる観光レストラン街ではなく、年中行事の節目を支える台所としての機能を保持し続けている。