「弥が上にも」の類語には「なおさら」「いっそう」「一段と」「輪をかけて」などが存在します。それぞれのニュアンスと守備範囲を理解しておくことで、発信したい情報に応じた最適な選択が可能になります。
まず「なおさら」は、前述の条件を受けて「それなら前よりもいっそう」という論理的な推移を含みます。「雨が降ってきたので、なおさら出かけたくなくなった」のように、ネガティブな文脈にも問題なく接続できます。一方、「弥が上にも」は前述したように「感情や気運が重層的にせり上がる」場面に特化して使われる傾向が強く、単なる「嫌悪の増大」に使うと非常に不自然な響きになります。
また「いっそう(一層)」は、物理的な変化や客観的な数値の増大(「風がいっそう強まる」「売上がいっそう伸びる」)にも幅広く使えます。これに対して「弥が上にも」は、心象風景や心理的な緊張度、熱気といった主観的なエネルギーの昂ぶりを描写するのに最も適した表現です。