柱合会議において炭治郎と禰豆子の処遇が糾弾された際、お館様(産屋敷耀哉)によって読み上げられた一通の手紙があります。それは元水柱・鱗滝左近次が認めた誓約書でした。
そこには、禰豆子が人を襲わない強靭な精神力を保っていること、そして万が一人を襲う事態が起きた場合には、「竈門炭治郎ならびに鱗滝左近次、冨岡義勇が腹を切ってお詫び申し上げます」と記されていました。鬼を連れて歩くという隊規違反に対し、引退した身でありながら自らの命だけでなく、現水柱である義勇の命までも背負い、全責任を取ると宣言したのです。
単なる師弟関係を超え、炭治郎と禰豆子の人間性を命懸けで信じ抜いたこの行動は、頑なだった風柱・不死川実弥や蛇柱・伊黒小芭内ら歴戦の柱たちをも沈黙させました。無償の愛と責任感を行動で示すその生き様こそが、鬼殺隊という過酷な組織における精神的支柱となっていました。