年数を経たローズマリーの茎がまるで古木のように硬く茶色くなる現象を「木質化(もくしつか)」と呼びます。これは植物生理学的には正常な木化現象ですが、放置すると株元から新芽が出なくなり、上部だけに葉が茂るアンバランスな樹形になってしまいます。
木質化対策の要は、新芽が活発に動く4月〜6月上旬、または秋の9月〜10月に行う定期的な剪定です。一度木質化した茶色い茎の部位からは新しい芽が吹きにくいため、剪定する際は必ず「緑色の葉が残っている節のすぐ上」でカットしてください。完全に緑の葉を切り落として古い木部だけを残す強剪定を行うと、光合成ができずそのまま株全体が枯死する恐れがあります。
日常的なメンテナンスとしては、混み合った内向きの枝や、枯れ枝を間引く「すかし剪定」を梅雨前に行います。株の中心部にまで日光と風が通るように風通しの良いドーム状を意識して剪定することで、夏の蒸れによる下葉の枯れ落ちを劇的に抑えられます。