コロナ禍以降のまとめ買い需要を背景に、単体で設置できる小型冷凍庫の需要は高止まりを続けています。アクア(AQUA)が展開する100L未満のコンパクトな「AQF-FA9R」や大型チェストモデル「AQF-F24CR」のように、近年は霜取りの手間を省く「ファン式」の選択肢も広がってきました。しかし、量販店やECモールで2万〜3万円台の手頃な価格帯で販売されている小型庫(30L〜70Lクラス)の多くは、依然として直冷式が主流です。
直冷式は庫内の壁面や棚に冷媒配管が直接張り巡らされており、冷気を直接伝えることで高い冷却力と省エネ性を発揮します。反面、扉の開閉時に侵入した外気中の水分が冷媒管の周囲で急速に冷やされ、そのまま氷結を繰り返します。購入から1年間、一度も手入れをせずに食材の出し入れを繰り返していると、氷の厚みは3cmから5cmに達し、収納ケースの引き出しが完全に引っかかる事態に陥ります。