泥汚れを落とそうとして、かえって衣類の寿命を縮めてしまうケースは後を絶ちません。現場で頻発する失敗は主に次の3点に集約されます。
第一の過ちは、「泥だらけのまま洗濯機へ放り込むこと」です。大量の泥粒子が洗濯槽の内部に充満すると、水流によって他の洗濯物全体が薄黒く染まります。さらに、底に沈んだ小石や砂が排水弁やポンプを摩耗させ、洗濯機の故障原因にもなり得ます。
第二の過ちは、「塩素系漂白剤の乱用」です。白さを取り戻そうと強力な塩素系漂白剤を使うと、ユニフォームの合成繊維(ポリエステルやポリウレタン)が化学的ダメージを受け、黄ばみや生地の破れを引き起こします。泥汚れに対して塩素系漂白剤は効果が薄く、繊維を破壊するリスクばかりが際立ちます。
第三の過ちは、「金属たわしや硬すぎるブラシでの激しい擦り洗い」です。力任せの擦り洗いは、繊維の撚りを解いて毛羽立ちを生みます。毛羽立った隙間に泥がさらに入り込みやすくなるという悪循環に陥るため、ブラシは適度なコシを持つナイロン製や豚毛を選び、優しく叩くように使うのが基本です。