なぜ彼女は、その恵まれた容姿をあえて覆い隠すかのようなスタイルを取り続けるのでしょうか。その答えは、過去に雑誌『Numero TOKYO』などのロングインタビューで語られた、表現に対するストイックな哲学に集約されています。
SUZUKAにとってセーラー服とは、青春のノスタルジーを消費させるための衣装ではありません。日本社会において規律や画一性の象徴とされる学生服を身にまとい、その枠組みのなかで最も型破りかつアグレッシブに踊り狂うこと。そこにこそ「はみ出していく」というグループのステートメントが宿っています。
丸メガネも同様です。度が入っていないこの伊達メガネは、彼女にとっての「仮面」であり「スイッチ」です。顔の一部をフレームで遮ることで、外見的な美醜の評価から自分自身を解放し、純粋な身体表現と歌唱力だけで勝負する舞台へと自らを追い込んでいます。視覚的なノイズを統一することで、観客の意識をダンスの鋭さや歌声のダイナミクスへとダイレクトに誘導しているのです。