表面の塩化ビニール層やアルミ層が剥がれても、壁面にはネバネバした粘着層(糊残り)が残留します。この状態の粘着剤を無理に乾拭きすると、汚れを広げて繊維を絡め取り、落とすのが困難な黒ずみへと変わります。
確実に除去するためには「キッチンペーパー湿布法」を施工します。ぬるま湯で10倍程度に薄めた台所用中性洗剤、またはエタノール(非壁紙面の場合)をキッチンペーパーに染み込ませ、糊残りのある箇所に貼り付けます。その上から食品用ラップを被せて密閉し、10, 15分間放置してください。揮発を防ぎながら粘着剤の中心部まで水分と界面活性剤を浸透させ、ゲル状に軟化させます。
十分にふやけたらラップを剥がし、カーボン製またはプラスチック製のスクレーパーを当てます。刃の角度は壁面に対して15, 20度の極めて浅い角度を保ち、糊をこそぎ取るように一定方向に押し出します。最後に硬く絞ったマイクロファイバークロスで水拭きを行い、界面活性剤成分を完全に除去してください。洗剤が残留すると、将来的な変色やカビの発生原因になります。