店内で腰を据えて食べる麺類だけでなく、店頭の実演販売を片手に散策する食べ歩きグルメも新地中華街の醍醐味です。その筆頭が「長崎角煮まんじゅう」です。じっくりと時間をかけて脂抜きされた豚バラ肉は、箸を使わずともほぐれる柔らかさで、秘伝の甘醤油ダレがふわふわの白パオ生地にじんわりと染み込んでいます。
お土産や持ち歩きのおやつとして外せないのが、中国伝統の揚げ菓子「よりより(麻花兒・マファール)」です。小麦粉を紐状にしてねじり合わせ、油でじっくりと揚げたこの菓子は、極めて硬い歯ごたえと噛むほどに広がる素朴な小麦の甘みがクセになります。老舗菓子舗「福建」や「萬順製菓」の店頭では、硬さの異なるタイプや食べやすい小包装が販売されており、お土産として長年不動の地位を保っています。
散策の途中でハトシ(海老のすり身を食パンで挟んで油で揚げた郷土料理)を買い食いするのも定番です。サクサクのパン生地とプリプリした海老の甘みが絶妙で、路面電車を降りてすぐの西門周辺に点在するスタンドで購入できます。