番組が存続できるかどうかを最終的に決めるのは、テレビビジネスにおける冷徹な指標である視聴率と費用対効果です。かつて民放屈指のキラーコンテンツだった鉄腕DASHですが、制作費の規模は依然として一般のバラエティ番組を大きく上回っています。無人島の維持管理費、長期ロケに伴う機材費、専門家の監修費用など、莫大な固定費が重くのしかかります。
それに対し、世帯視聴率およびスポンサーが重視するコア視聴率は長期低迷の傾向から抜け出せていません。若手タレントの起用によって10代から30代の視聴者層を取り込もうとした試みも、従来のコアなファン層が求めていた「泥臭い職人技とTOKIOの絆」という番組のアイデンティティを薄める結果となり、新旧ファンの間で評価が二分されています。
改編期が近づくたびに局内で番組の費用対効果が厳しく精査されており、秋改編や春改編のタイミングで大幅なリニューアル、あるいは放送枠の移動を含めた「事実上の幕引き」が検討俎上に載るリスクは極めて高い水準にあります。後継者が育ち切る前に支柱を失った番組の構造的疲弊は、もはや隠しようがありません。