1990年代後半以降、『アンダルシアに憧れて』は新たな神話を獲得しました。毎年恒例のジャニーズカウントダウン(カウコン)において、選ばれしトップパフォーマーたちによって歌い継がれるキラーチューンへと昇華したのです。
象徴的だったのは、東山紀之、堂本光一、今井翼といった事務所屈指のダンススキルを誇るメンバーたちによるカバーでした。ステージ上に置かれたトレンチコートを羽織り、フラメンコのリズムと融合した鋭角的なステップを踏み、ラストにはコートを床に脱ぎ捨ててダイブする。この一連のドラマティックなステージングは、単なるカラオケカバーではなく、技術と表現力を証明する「厳格な儀式」としての重みを持っていました。
その後も、Hey! Say! JUMPの山田涼介やSexy Zone(現timelesz)のメンバー、さらにはSnow Manの選抜メンバーへとこの系譜は脈々と受け継がれていきました。世代が変わるたびに「今年のアンダルシア選抜は誰か」という議論がファンの間で白熱した事実は、本曲が事務所の歴史において特別な聖域であったことを物語っています。