ハンドメイドアクセサリーの仕上がりを左右するのは、強固に固定した後の「結び目の隠し方」です。結び目が外から見えていると、見栄えを損なうだけでなく、擦れによって接着剤が剥が落するリスクを抱えます。
まず避けるべきは、瞬間接着剤(シアノアクリレート系)の多用です。瞬間接着剤は乾燥後にガラス質のように硬化するため、テグスの柔軟性に追従できず、衝撃でパキッと割れて解けるケースが頻発します。推奨されるのは、柔軟性を保ちながら硬化する酢酸ビニル樹脂ベースの手芸用接着剤や、乾くと透明なゴム状になる極細ノズル付きの多用途クラフトボンドです。
結び目処理の具体的な手順は極めて合理的です。外科結びを固く締めた後、両端のテグスを切り落とさずに、隣接するビーズ(穴径の大きい天然石やパールビーズが最適)にそれぞれ逆方向から通します。そのままテグスを両側から軽く引っ張ると、結び目が「パチン」と音を立ててビーズの中空部分へと引き込まれます。
結び目がビーズの中に完全に隠れた状態で、ビーズの穴の入り口へ微量のボンドを爪楊枝で流し込みます。その後、余ったテグスをさらに2〜3個先のビーズまでくぐらせてからカットします。根元で切らずに遊びを持たせることで、万が一最初の結び目が緩んでも、ビーズ内部の摩擦がブレーキとなり、連鎖的な崩壊を防ぎます。