パテが完全に乾いた後、最も多くのDIY初心者が失敗するのが「光の反射によるパッチ当て感」です。日中の自然光や廊下のダウンライトがドアに斜めから当たると、パテ埋めした部分だけがわずかに盛り上がったり凹んだりして、影がくっきりと浮かび上がってしまいます。
このトラブルを防ぐには、サンドペーパーの番手管理が欠かせません。まずは目の粗い#120〜#180で盛り上がったパテをドア面と均一になるまで削り落とし、仕上げに#320〜#400の耐水ペーパーで表面のザラつきを完全に消し去ります。木片にペーパーを巻き付けて常に面で削ることで、指先の圧力による局所的な凹みを作らずに済みます。
表面が完全に平滑になったら、色合わせの工程に入ります。100均のウッドパテは「ナチュラル」「ダークオーク」など数色しかありません。周囲の木目に完璧に一致することは稀なため、複数のパテを指先で混ぜ合わせてトーンを近づけるか、セリアの水性ニスを薄く塗布して彩度を調整します。ただし、部分的な木目調シールの継ぎ足しは光沢の差異で視認されやすいため、傷の周囲だけを隠すのではなく、建具の木目ラインに沿ってマスキングテープのように細長く貼ることで、影の違和感を大幅に軽減できます。