伝統と格式が色濃く残る箱根強羅において、ホテルインディゴ箱根強羅が投じた一石は、温泉リゾートの定義を大きく広げた。寄木細工を昇華させた建築美、坂本啓総料理長が紡ぎ出す薪火グリルの躍動、そして全室温泉風呂という贅沢なプライベート空間は、感度の高い現代トラベラーの期待に見事に応えている。
新設スイートルームの稼働やサービス体制の成熟により、開業から数年を経てブランドとしての円熟味も増してきた。型にはまった温泉旅行から抜け出し、土地のカルチャーを五感で味わう滞在を求めるならば、同館は今選ぶべき確かな価値を備えている。