看板メニューである「信州産ロースソースカツ丼」が運ばれてくると、誰もがその見た目に息を呑みます。丼の蓋は閉まるはずもなく、カツを支えるように斜めに添えられて提供されます。まず蓋を取り皿として手元に置き、カツを数切れ移してからでなければ、下のキャベツや白米に到達できません。
豚肉には厳選された上質なロースを使用しており、厚さ2cmを超える堂々たるカットでありながら、驚くほど歯切れがよくジューシーです。きめ細やかな衣は高温でカラリと揚がっており、ソースをくぐらせているにもかかわらず、心地よいサクサク感が最後まで持続します。
この味を決定づけているのが、職人が丹念に仕込む秘伝甘辛ソースです。12種類もの素材をじっくり煮込み、熟成させたソースは、フルーティーな甘みと深いコク、そして程よい酸味が調和しています。濃厚でありながら後味が軽いため、山盛りの千切りキャベツと合わさることで、大ボリュームの肉を最後まで食べ飽きさせません。