J-CASTニュースの報道にもある通り、ラジオ体操は本来「全身約400の筋肉を動かす秘密兵器」と称されます。Togetterで話題となった検証でも「大人が第1と第2を本気で通して行えば、女性が1日に必要な運動量の半分近くに達する」と反響を呼びましたが、第3を組み込んだ場合の生体負荷は次元が異なります。各バージョンの運動学的特性を比較したデータは以下の通りです。
| 項目 | ラジオ体操第1 | ラジオ体操第2 | ラジオ体操第3 |
|---|---|---|---|
| 主目的 | 全身の血行促進・柔軟性 | 筋力強化・骨格矯正 | 心肺機能強化・有酸素持久力 |
| 所要時間 | 約3分15秒 | 約3分15秒 | 約3分15秒 |
| 運動強度 (METs) | 4.0 METs (速歩相当) | 4.5 METs (軽度体操) | 6.5, 7.0 METs (ランニング相当) |
| 推定消費カロリー (体重60kg) | 約13 kcal | 約15 kcal | 約22, 25 kcal |
| 動作難易度・心拍負荷 | ★☆☆☆☆(低) | ★★☆☆☆(中) | ★★★★☆(極めて高) |
厚生労働省の運動基準に当てはめると、第3の強度である6.5〜7.0 METsは、時速7〜8kmのジョギングやアクティブなエアロビクスダンスに匹敵します。短時間で消費される絶対的カロリー数は20kcal強ですが、心拍数が短時間で無酸素性作業閾値(AT値)付近まで押し上げられるため、運動後も代謝が高い状態が持続するEPOC(運動後過剰酸素消費)効果が期待できます。