限定グッズを巡る熾烈な争奪戦も、野外特有の環境下で展開されました。富士急ハイランド内の特設広場に設けられたグッズ列の待機場所は、日差しを遮る構造物が極めて少ない吹きさらしの空間です。早朝から待機列に並んだファンは、午前中の強烈な紫外線とアスファルトの照り返しに晒され、熱中症対策のための水分補給や塩分タブレットの持参が不可欠でした。
ここで大きなアドバンテージを生んだのが、富士急ハイランド隣接のオフィシャルホテルや近隣宿泊施設を確保していた層です。早朝物販で購入を完了させた後、開場までの数時間をホテル客室でシャワーを浴びて休息に充て、体力を完全に温存した状態で本番の開演を迎えるサイクルが成立していたためです。
もし近隣の予約が取れなかった場合でも、富士急行線沿線の下吉田駅や都留文科大学前駅、あるいはJR中央線の大月駅・甲府駅周辺までエリアを広げて宿泊拠点を分散確保する戦略が、現地での疲弊を劇的に軽減する知恵としてファンコミュニティ内で広く共有されていました。