鼻づまりの主因は、鼻水が物理的に詰まっていることだけではありません。多くの場合、鼻腔の側面にある粘膜のひだ「下鼻甲介(かびこうかい)」が鬱血し、風船のように腫れ上がることで空気の流路を塞いでいます。この下鼻甲介の粘膜下には無数の微細な血管網が張り巡らされており、自律神経の支配を極めて敏感に受けています。
脇の下、特に第4肋骨付近の側胸部には太い神経叢が通っています。ここにペットボトルを挟んで一定の圧力を加えると、中枢神経を経由して「圧迫された側と反対側」の頭頸部で交感神経が急激に興奮します。交感神経が優位になると、拡張していた下鼻甲介の毛細血管に対して強力な血管収縮命令が下ります。充血して膨張していた粘膜が数分で急速に萎縮し、遮断されていた鼻腔の気道が一気に開通するのです。