展示を眺めるだけでなく、自らの手を動かして茶と向き合えるワークショップも同館の大きな強みです。特に幅広い世代から人気を集めているのが、専用の石臼を使用する「抹茶挽き体験」です。
碾茶(てんちゃ)と呼ばれる原料葉を石臼に投入し、一定の速度でゆっくりと回転させることで、きめ細やかな抹茶が仕上がります。挽きたての抹茶ならではの鮮烈な芳香は、市販の粉末茶では決して味わえない鮮烈さを持っています。完成した抹茶はその場で点てて味わうことができるため、工程の意味を直感的に理解できます。
さらに、江戸時代初期の大名茶人・小堀遠州ゆかりの茶室と庭園を忠実に復元した空間では、本格的な茶道体験が実施されています。礼儀作法を知らない初心者でも講師の丁寧な手ほどきを受けながら、季節の上生菓子とともに濃茶や薄茶をいただくことができ、敷居の高さを感じさせない工夫が凝らされています。