電子レンジ調理で失敗しないための防波堤となるのが、周到な下処理とラップの包み方です。洗ったジャガイモの表面に残った水分は拭き取らず、あえて濡らしたキッチンペーパーで包み込みます。その上から食品用ラップをふんわりと空気が通る程度に1重半ほど巻くのが鉄則です。密閉しすぎると内部圧力で破裂する恐れがあり、緩すぎると蒸気が逃げてシワシワのゴム状になります。
そして、最も重要なのが十文字の切れ込みを入れるタイミングです。加熱前に入れる場合は深さ5ミリ程度に留め、熱の通り道を確保します。完全に火が通って竹串がスッと刺さる状態になったら、直ちに切れ込みを深さ半分まで押し広げ、断面を露出させます。立ち上る水蒸気とともに余分な表面水分を数秒間だけ飛ばし、そこへ冷たい有塩バター(10, 15g)を押し込むことで、バターが溶け落ちて繊維の奥深くまで浸透するスペースが生まれます。