現代のべっ甲飴は、平面的に固めるだけのノスタルジーにとどまりません。育児メディアHugKumでも報じられたように、お菓子教室を主宰する太田さちか氏が考案した「シュガードーム」は、SNSで308万回再生を記録する爆発的な反響を呼びました。底を冷やしたステンレス製の計量スプーンや球状の氷、あるいは膨らませた小さな耐熱風船の外側に、糸を引くように飴液を網目状に垂らし、冷え固まった瞬間に外すことで、息を呑むような立体的なガラス状のドームが完成します。
また、味覚のバリエーションも多彩です。オモコロによる塩分補給の実践検証記事のように、ミネラル豊富な岩塩や粗塩を微量加える塩飴 自作レシピは、甘みの輪郭を際立たせつつ実用的な日常スナックとして支持されています。さらに、シリコンモールドを用いた型抜き トッピングとして、食用ドライフラワー、フリーズドライいちご、カラースプレーを埋め込むことで、洋菓子店顔負けのジュエリーキャンディへと進化を遂げています。
料理への二次利用もトレンドです。飴が余ってしまった場合、カットしたサツマイモと一緒に飴を炊飯器に入れて通常炊飯するだけで、飴が溶けて芋に照りとコクをまとわせる「即席大学芋」ハックがネット上で大きな話題を集めました。固まった飴を無駄なく旨味として再利用する知恵も、現代の家庭料理ならではの広がりと言えます。